コンビニエンスの大罪

仕事、働き方

モノを買う時、どこにいきますか?家電量販店。ショッピングモール。オンラインストア。

買う側からすれば、上記に挙げるものは品揃えが良くて便利ですよね。しかし私はそういうコンビニエンスを追求したことにより、弊害が出ていると思うのです。

例えばお魚屋さんで考えましょう。

昔は魚屋さんがその目利きでいいものを店頭に並べました。だから生産者(漁師)も良いもの、大物を採ることに心血を注ぎ、魚屋も他店に負けないように、目利きのスキルを磨きました。よって適正な価格で良いものが消費者に届くのです。

今はどうでしょう-

どこでどのような魚かもわからないようなものまでスーパーに並び、ラベルを信じて買う。第1の判断基準は価格となり、スーパーも品揃えと価格を主題として販売する。

果たしてこれで良いのでしょうか?

= = =

保険業界もそうなのです。複数の生損保社を取り扱うお店が多くなり、販売する人は品揃えと価格にメリットを見出してしまいます。

そして様々な商品を取り扱うことにより、メーカーの立場は急激に弱くなってしまいました。

メーカーが意に沿わないとなると、販売者は「いいんだよ。他のメーカーの商品を売るから」とメーカーを脅します。そしてメーカーは生産者の立場にもかかわらず、過剰にサービスをし、販売者はそれに乗じて努力を怠る。

メーカー自体も価格競争に自ら身を投じ、販売者を必要以上にフォローする。そして販売者はただメーカーの商品力を以って販売し、甘やかされ、自身のスキル向上は二の次とする。

こうして巡り巡って、消費者に本当に良いものが届きにくくなっている。それが私の考える“弊害”です。

販売者という存在は昔はプロフェッショナルだったと思うのです。しかし今はどうですか?プロフェッショナルと言えるまでに自分を磨いている販売者が何人いるのでしょうか。疑問でなりません。

ぽちゆき

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